スポンサード リンク
コストダウンについて
住宅がオーダーメイドである以上、最初に工事費を知る術といってもなかなか難しいものがあります。
やってみないと(見積もりしてみないと)わからない世界・・・であることは確かですね。
コストダウンの方法としてはだいたい次のものが考えられます。
1.使う材料を安くする
2.コストダウンを念頭に置いて住まいを計画する
3.施工システム自体を見直す
1.については、使う材料を安いものにするか数量を減らすかで対処することになります。
正式な見積もりが出た段階ではもうこれぐらいしか対処方法はありませんね。
2.については、計画段階に行います。
住まいを単純な形態にすればコストダウンにつながります。
よく言われるのは、同じ面積なら平屋よりは総2階(1階と2階の形態が同じ建物)が安いということですが、これは確かに真実でしょう。
基礎の面積も、屋根面積も小さくなりますから。
あとは平面形状をシンプルにすれば外壁もコストダウンできます。
それから、間仕切りをあまり作らず、建具を減らすのも効果があります。
あげればきりがありませんのでこれぐらいにしておきますが、多くは設計者の力量にかかっています。
お金をかけるところと我慢するところにめりはりをつけてバランスを失わないようにすることが大切です。
3.については奥が深いのでちょっとさわりだけ。
工務店などは多くの下請け業者を使い、それを統括することで利益を生み出しています。
見積書を見ると「諸経費」という項目があり、通常は工事費の10~15%程度の費用が計上されています。
これが全て儲けというわけではありませんが、要は全ての項目にこの経費がかかってくるわけです。
これを自分自身で下請け業者に直接発注することができれば単純にその分が浮くことになります。
ただし、その労力たるやたいへんなものがありますが・・・。
設計事務所でこの業務を代行してくれるところもありますが、工務店ほどでないにしろもちろん経費もかかります。
まだ発展途上のシステムなので問題も多く抱えていますので、その点を頭に入れておく必要があります。
「とにかく安くなればいい」というだけの安易な考えでは採用しない方がいいと思います。
それから、自分でできる部分は自分で工事を行う、という選択肢もあります。
建築材料だけを買ってみるとわかるのですが、これってそれほど高いものじゃないんですね。
100万円分ぐらい買ってみるとけっこうな材料が集まります。(笑)。
つまり、工事する人の日当が工事費の大部分を占めているということがわかると思います。
ですから、「自分でやれば安くなる」というわけです。
値引きについて
値引きを持ちかけて応じてもらうと何か得したような気分になります。
予算枠を出ていたものが何とか予算内に納まればほっとしますね。
ただ、あまりにも度を超した値引き要求や頻繁な値引き要求はしない方が賢明です。
なぜなら、手抜きをされる可能性も大きくなるからです。
目の前にあるものと同じ性能の商品が手に入ることが確実な車などを買う時の値引きとは違って、まだその商品が確かに思ったとおりのものになるかどうかは保証されていないということを念頭に置いておく必要があります。
とにかく、これから作るのですからね。
特に基礎工事で手を抜かれたら、その対応に後々多大な労力を費やすことになります。
施工者とは別に工事監理者がいれば手抜きは起こりにくくなりますが、施工者が工事監理を兼ねる場合には要注意です。
施工者の下には数多くの下請け業者がいて、この値引き分は元請けよりも下請けがかぶる場合が多いのが業界のならわしです。(全部が全部とはいいませんが)
もし、あなたが下請け職人の立場に立った場合、いきなり賃金の2割をカットされて、「これでやってくれ」と言われたら、果たしてどれだけやる気になるでしょうか。
値引き交渉はできれば最後に1回だけスパッときれいにやりましょう。
何か追加分が出る度に「まけろ、まけろ」では、現場全体の士気にも影響しますので。
|
スポンサード リンク
|
|