暖房について
このような空間を暖房するには床暖房を使うのが一般的です。
床暖房についてはガスと電気の2つの選択肢があります。
いったいどちらがコスト的に安いのかは永遠の課題?・・・ですね。(^^;
一般的には次のように言われています。
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多くの部屋で広い面積で使うのならガスの方が工事費は安い。
一部で局所的に使う場合は電気の方が工事費は安い。(ガスの場合配管が必要となるため)
ランニングコストはガスの方が安い。
電気の場合はメンテナンスは不要だが、ガスの場合は不凍液やボイラーの交換などが必要となる。 |
つまりどちらの床暖房が安くなるかは使い方にもよりますし、ケースバイケースということになります。
この住まいでは浴室まで含めた全部屋に床暖房を導入するためガスを選択しました。
施工はけっこう手軽で、まずベースのパネル(銀色に光っているヤツです)を敷いて、そこに刻まれた溝に送湯管(黄色のチューブ)をはめこんでいきます。
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これらは1cm程度の厚みの中に全て納まってしまいます。
この上に床材を張っていくわけですね。 |
冷房について
「エアコンは使わず、扇風機と住まい自体の通風で夏を過ごす。」というのが建主の希望でしたので、通風に配慮し、エアコンは設置しませんでした。
ただ、万が一?を考えて(最近暑いですからね~(^^;)、1台だけエアコンを設置可能にしておきました。
30坪ほどの家にエアコン1台です。
どこに設置するかというと、リビングから半層分上がったところにある4畳ほどの予備室です。
ここは居住スペースとしてはこの住まいで最上部にあるので、冷気は次第に下がっていきやがて行き渡ります。
この時、吹抜最上部の熱気は別に設置した熱交換型の換気扇で排出します。
冷気が行き渡るには時間がかかりますが、いったん行き渡ってしまえば高気密・高断熱の住まいでは充分な効果が得られると考えたわけです。
いったんスイッチを入れると決めたらその日1日はそのままで使うことが肝要です。
頻繁にエアコンをオンオフする人にこのやり方は向いていません。
それから夏はいつも冷え冷えの家がいい!という人にも向いていません。(念のため)
必要な時にスイッチを入れるというやり方は一見節約しているように見えますが、実はかなりの無駄使いをしています。
エアコンが一番電気を食うのは立ち上がりの時だからです。
室内が設定温度になれば以後は安定運転になり、その状態が続く限りそれほど電気を食うことはありません。
さて、このエアコンですが、どれぐらいの能力のものがいるでしょうか。
30坪の住まいです。
私はせいぜい10畳用程度のものでいいと思っているのですが・・・。
幸か不幸か?まだ実験していません。(^^;
それぞれの部屋が仕切られた住まいでは個別に冷房をするしかありませんが、壁のあまりないオープンな間取りの場合、エアコンの数を節約できるだろうということですね。
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